The Qt Blog より: Qt に関するアップデート
このニュースは「The Qt Blog」の “Update on Qt” を翻訳したものです。
執筆:Aron Kozak 2011年2月14日
Daniel の土曜の記事 に寄せられた皆さんの多数のコメントから、皆さんが、私たちと同じように感じていることが改めてわかりました。今が Qt の歴史上最も素晴らしい瞬間ではないのは明らかですが、多くの方々が予想する Qt の終わりでもありません。
私は Mobile World Congress で状況をより正しく判断する必要があったため、土曜日の全てのコメントに対して回答をし続ける事はできませんでした。私たちは、ここ24時間の間に Nokia 内部で打ち合わせをし、Stephan Elop によるプレスカンファレンスに参加しました。同じく参加した App Planet では Nokia の CTO である Rich Green と、Qt が所属するアプリケーション&サービスフレームワーク部門担当の副社長 Sebastian Nyström による Nokia Developer Days の基調講演がありました。
これらのプレゼンテーションを聴き、そこで皆さんからいただいた多くの疑問について質問をしてきました。我々が伝えられる事は以下の事です:
間違いなく Qt は終わってはいません。Rich Green CTO などの Nokia の経営陣のトップに Qt とその将来について尋ねてきました。Qt は Symbian や MeeGo、そしてモバイル以外の産業やプラットフォームで今後も使用されていきます。Nokia Developer Day で Mr. Green は以下のことを繰り返し言っていました。
- "我々は今でも(Qtの)大ファンです"
- "我々は Qt の開発を続け、素晴らしいものにしていきます。"
- "Mobile Phone セグメント内での Qt の利用について検討していきます。"
- "Qt Quick は驚くほど生産的なプラットフォームです。本当に生産的でパワフルで、今後もそうあり続けます。"
- Symbian に関して: "我々は端末の Qt と Qt Quick を最新版にアップデートします。"
Nokia のプレスカンファレンスで CEO の Stephen Elop は Symbian についても言及しました。我々は Symbian の開発への投資を続け、Symbian 端末のリリースを続けていきます。彼は、今後2、3年間は Symbian 端末を多数発売することを何度も繰り返して述べました。出荷台数は今のところ1億5千万台を予定しています。また、Qt が動作する、既に出荷済みの端末の数は数億台にのぼります。
我々は Qt SDK 1.1 の開発を進めています。これは Qt Quick の全ての要素が含まれる初めてのパッケージになります。具体的な日程はまだ言えませんが、近いうちにベータ版をリリースする予定です。
つまり、この場で分かった事は Daniel が土曜日に皆さんに伝えたことと同じでした。
私たちがこれまでお伝えしてきたことに関して懐疑的な人も多いでしょう。Qt から他のものにシフトしていくという新しいスマートフォン戦略は、これまで Qt を使用しモバイル開発のための投資を行ってきた方々にとっては非常に強いフラストレーションとなるでしょう。その気持ちは理解しています。
私たちは世間知らずだとか盲目だとは思われたくありませんが、現在の状況は様々なところで言われているほど悪くはありません。ノルウェーのことわざ「paint the wall black」と言うには少し早すぎます。
この状況を打開する魔法の言葉は存在しませんが、今までどおりのオープンなコミュニケーションをこれからも続けて行きます。私たちは Qt の開発がこれからも続くことを示します。(Nokia とエコシステム両方における) Qt の勝利を信じています。そして、これからも Qt が正しい方向に進み続けられるよう、皆さんに力を貸していただけることを願っています。

