ノキア、ライセンスオプションを追加して Qt の導入を促進

ノキア、UI・アプリケーション フレームワーク”Qt”に LGPL オープンソース ライセンス オプションを追加


2009年1月14日 – ノキアは、デスクトップ及び組み込みプラットフォーム向けのクロスプラットフォームのユーザーインターフェイス(UI)・アプリケーションフレームワークQtを、2009年3月リリース予定のQt 4.5 から、オープンソース LGPL バージョン 2.1 にてもライセンス提供することを本日発表しました。 これまで、Qt はGPL ライセンスの下でオープンソースコミュニティに提供されてきました。尚、Qt は従来のURL www.trolltech.com に変わり、新しいURL www.qtsoftware.com にてダウンロード可能です。

LGPLライセンスへの移行により、オープンソース及び商用アプリケーション開発者は、GPLよりも広範囲なライセンス形態にて開発物提供が可能となり、開発者のフレキシビリティが向上します。 さらに、Qt のソースコードレポジトリが一般に公開されるため、デスクトップ及び組み込みプラットフォームの開発者コミュニティからの貢献を促進することができます。 これらの変更により、Qt フレームワークの進化を、開発者はより積極的に後押しできます。

Qt 4.5 及びその後のバージョンは、GPLバージョン3及び商用ライセンスでも提供されますが、Qt の旧バージョンについては以前のライセンス条件に変更はありません。 さらに、技術サービスが拡大され、ライセンスモデルにかかわらず、すべてのQt 開発プロジェクトにサポートを提供いたします。


ノキア Qt Software部門責任者 セバスチャン・ニストローム(Sebastian Nyström)は「より多くの企業が Qt を使用すれば、貴重なフィードバックやより多くの貢献が得られ、Qt が最高のクロスプラットフォーム UI ・アプリケーションフレームワークであり続けることができるのです。 Qt の開発を加速することにより、ノキア も含めた開発者はより高度なデバイスやアプリケーションが、より短い期間で市場投入でき、ソリューションの展開基盤を拡大することができるのです。」とコメントしております。

ノキア デバイス事業部担当取締役副社長 カイ・オイスタモ(Kai Öistämö)は、「ノキアは、Qtの現行プロジェクトを通じて、Symbian Foundationに対してのSymbian OS及びS60、そして、Maemoプラットフォームの開発を通じてオープンソースコミュニティに重要な貢献をしています。LGPLライセンスオプションの追加、また、Qt のソースコード レポジトリを公開し、さらなる貢献を促進することにより、Qtを使用した開発において、Qtユーザーはより大きなメリットを享受して頂けると考えています。 また、それがQtのより幅広い普及を促進することになるでしょう。ノキアも同様に、改善されるQtのメリットを享受し、ソースコードを書換える必要なく、Symbian OS、Maemo及び OVI サービス上でQt を活用することができます。」と述べています。


Freescale社 ソリューション・エネブルメント担当副社長 ラジャ・タベット(Raja Tabet)氏は、「ノキアのOS非依存のQtアプリケーションフレームワークをFreescale製品と組み合わせることで、OEMやアプリケーション開発者が最適なチップセットを自由に選択したり、開発者が独自アプリケーションを単一コードベースにて開発・保守できるユニークな環境を実現します。LGPLモデルは、FreescaleとQtの統合プラットフォーム導入を加速する上で、最良かつタイムリーなライセンスオプションです。」と話しています。


Ubuntuプロジェクト創始者 マーク・シャトルワース(Mark Shuttleworth)氏は、「Qtは、Kubuntu及びKDEアプリケーションで広範囲に使用されており、Canonicalは、このライセンスモデルが進化していることを嬉しく思っています。この新しいライセンス条件により、当社はこれまで以上に“多彩な”アプリケーションをユーザーに提供することができます。ノキアによる、Qtクロスプラットフォームライブラリ及びLinuxプラットフォームへの継続的な投資は、フリーソフトウェアデスクトップ及びモバイルデバイス向けスタックの開発を促す原動力になっています。」と語っています。


Linden Lab社 プラットフォーム製品開発部部長 ジョー・ミラー(Joe Miller)氏は、「当社は、ノキアがQtのライセンスを平易にしたことを評価しています。Qtはライセンス形態にかかわらず、魅力的で革新的な技術を提供していますが、新しいライセンスによりQt WebkitとSecond Life との統合の意思決定が素早く行われました。」と述べています。


KDEボードメンバー セバスチャン・クグラー(Sebastian Kügler)氏は、「QtのLGPLライセンスオプションは、Qtベースのアプリケーション上にKDEコンポーネントを使用して作成されたアプリケーションのライセンスを能率化します。このより寛容なライセンスに形態により、Qt及びKDE技術を採用する障害はより低くなることでしょう。KDEチームは、開発プロセスの公開を歓迎し、Qt SoftwareとKDEのより一層の協力体制を期待しております。」と話しています。

 

For more information on the announcement, please visit http://qtsoftware.com/licensing

(*本訳分はプレスリリースの要約です。正式な発表書面については、弊社ホームページ掲載の英文プレスリリース をご参照下さい。)

 

Qtについて
Qtは、クロスプラットフォーム UI・アプリケーションフレームワークです。Qt を使用してアプリケーションとユーザインターフェイスを一度開発すれば、ソースコードの書換なしに、多様なデスクトップ及び組み込みオペレーティングシステムに展開できます。 Qt Software(旧トロールテック)は、2008年6月にノキアに統合されました。Qtソフトウェア及びQtライセンスモデルの詳細は、 www.qtsoftware.com を参照してください。


ノキアについて

ノキアは、モビリティにおける世界的リーダー企業として、インターネット業界と通信業界の融合の転換と成長を推し進めています。ノキアは、多種多様な携帯端末の製造と、サービスとソフトウェアの提供を通じて、音楽やナビゲーション、ビデオ、TV、イメージング、ゲーム、ビジネス・モビリティなどのエクスペリエンスを人々に提供しています。消費者向けインターネットサービスと、エンタープライズ・ソリューションやエンタープライズ・ソフトウェアの製品群を開発し、発展させることに注力しています。また、ノキア Siemens Networks を通じて、通信ネットワーク向けの機器、ソリューション、サービスも提供しています。

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