ノキア、Qt 4.6の提供開始

~Symbian、Maemoなどのプラットフォームにおいて すぐれたアプリケーションの作成がさらに容易に~

2009年12月2日

ノキアは本日、クロスプラットフォームのユーザインターフェース(UI)・アプリケーションフレームワークの最新バージョンQt 4.6の提供を開始しました。新しいプラットフォームへのサポート、グラフィック機能の強化、マルチタッチとジェスチャーによる操作方法にも対応したQt 4.6は、高度なアプリケーションやデバイスの開発を容易でより楽しいものにします。


ノキアのアプリケーション・サービスおよびフレームワーク担当副社長、セバスチャン・ニストロム(Sebastian Nyström)は次のように述べています。「Qt 4.6は対象とするフォームファクタやプラットフォームの種類にかかわらず、開発者にエキサイティングな時間をもたらします。開発者は、デスクトップやデバイス向けに、視覚的魅力があり、ウェブ接続が可能なアプリケーションを簡単に作成できます。もちろんすでに数億台に達しているSymbian、Maemo搭載デバイスもターゲットとなります。開発者コミュニティは、Qtの直感的なプログラミング・インタフェースを楽しみながら、強力で魅力あるアプリケーションを短時間で作成することが可能となります」.

 

対応プラットフォームの拡大
Qt 4.6は、初めてSymbian OSに対応するほか、Windows 7、Apple Mac OS 10.6(Snow Leopard)、今後予定されているMaemo 6 も対応プラットフォームのリストに加わりました。さらにリアルタイムOSであるQNXとVxWorksにもコミュニティにより移植されており、利用可能です。さらにMaemo 5への対応を現在進めており、本日、テクノロジプレビューの第2弾をリリースしました。
今回、QtがSymbianとMaemoの両方に対応したことで、初めて同じコードベースから両プラットフォームをターゲットに開発できるようになりました。複数のプラットフォームでコードを共有できることで、作成するアプリケーションはより早く市場に投入され、より多くのデバイス・ユーザーに届くことになります。
本日、もうひとつ、Qt Mobilityから新しいQt APIのテクノロジプレビューもリリースされました。このクロスプラットフォームのAPIを使えば、ナビゲーション機器のためのロケーション機能のほか、メッセージング、アドレス帳、ユーザー管理といった機能を実現できます。


グラフィック性の向上
グラフィック効果を強化したQt 4.6は、4.5のグラフィック機能を基に、新たなアニメーションフレームワーク(直感的なステートマシン機能を含む)と、不透明度、ドロップシャドウ、グロウ、フィルタリングといった新しい高度なグラフィック効果が追加されました。


何本もの指で
Qt 4.6で特に注目できる新機能は、マルチタッチ・アプリケーションの作成です。Qt 4.6はフリックやキネティック・スクロールといったマルチタッチおよびジェスチャーベースの新たな入力方式によって、アプリケーションやデバイスを触覚でダイナミックに操作できる強力なフレームワークとなっています。


パワーの向上
Qt 4.6は、「高度なUI機能には大きなパフォーマンス低下がつきものだ」という開発の常識を覆そうとしています。ユーザーの求める驚きを実現しながら最高のパフォーマンスを保てるよう、多大な努力が払われました。
パフォーマンス向上としては主に、Qt GraphicsViewレンダリング・アルゴリズムの最適化と改定、新しいOpenGLペイントエンジン、WebKit、OpenVGを使った2Dベクター・グラフィックスのサポート、新しいDirectFBサポートがあります。


最新のツール
Qt 4.6のリリースに合わせ、Qt開発のためのクロスプラットフォームIDEであるQt Creatorがアップデートされました。Qt Creator 1.3とQt 4.6を組み合わせたQt SDKパッケージには、クロスプラットフォーム・アプリケーションの作成に必要なすべてが含まれています。
Qt 4.6とQt Creator 1.3についての詳しい情報、また同パッケージのダウンロードには、 http://qt.nokia.com/products-jp/whats-new-in-qt46をご覧ください。