Next Limit Technologies社

Next Limit社がQtによるクロスプラットフォーム開発で市場を拡大

Next Limit Technologies Logoピクサー・アニメーション・スタジオ、ディズニー、WETAデジタル等の映画制作会社及び視覚効果製作スタジオが、業界最高レベルのシミュレーションを行う際は、Next Limit Technologies社のハイエンド3D・視覚効果用のアプリケーションであるRealFlowシミュレーションソフトウェアにソリューションを求めます。Next LimitのさらなるソリューションであるMaxwell Renderは、特に、建築、プロダクトデザイン、エンジニアリング業界などの、CAD・コンピュータグラフィックス市場向けにシミュレーション技術を提供します。要求が多く緻密さが必須の顧客向けに、Next Limitは最高レベルの顧客満足度を実現するユーザインターフェースを開発する必要がありました。このため、Next Limit Technologies社はQtを選びました。


ソリューション

Next Limitは、同じソースコードを使用して、複数のプラットフォームに展開できるQtを選びました。Next Limitは広範囲にわたる調査を実施した結果、QtがLinux、Windows、Mac OS Xに対応した自社製ウィジェットの幅広いオブジェクト指向のライブラリだけでなく、すばやく簡単な使用・作成が可能なユーザインターフェース及びネットワークアプリケーションに対処できる最適なソリューションであることを確信しました。このことにより、これら3つのプラットフォームに対応した、高度なシミュレーション技術、数理モデル、プログラミング方法論を実現するための重要な取り組みを行うNext Limitにとって、極めて重要であることが証明されました。 

RealFlow 4 screenshotQtをテストするために、Next LimitはRealFlowの大部分のデリケートな問題に対処する簡易なアプリケーションを設計しました。これらの問題には、OpenGLをスムーズに処理する機能、そしてユーザがGUIの操作中に動作する計算スレッドを使用する機能などが含まれます。このテストは大成功を収め、Next Limitの開発者はわずか2か月でRealFlowをQtに移植することができました。

Next LimitでRealFlow製品のテクニカルディレクターを務めるアンヘル・テナ氏は、「プロジェクトはとても簡単でした。Qtクラスの設計が優れているため簡単に使用でき、マニュアルを使うこともほとんどありませんでした。マニュアルでは、機能の名前及び、無数の機能が提供されていることがわかりました。」と述べています。

QtとRealFlowのテストで成功を収めたことにより、光の振る舞いを実世界のように忠実にシミュレーションすることが可能なMaxwell Renderの開発が実現しました。Maxwell Renderは、Qtのクロス開発環境を活用し、RealFlowと同様にWindows、Linux、Mac OS Xに対応しています。

価値

Next Limitは、Qtを使用することの様々なメリットを認識しています。QtがLinux及びMac OS Xプラットフォームに対応したことにより、Next Limitのソリューションをより幅広い市場に提供できることとなり、多数の新規顧客を開拓できました。さらに、Qtにより、顧客満足度の向上を実現する製品の開発を行いながら、開発期間と費用を削減することができました。

Next Limit Technologies社の技術に感銘を受けたのは、顧客だけではありません。Qtにより開発されたRealFlowソリューションは、2007年に米映画芸術科学アカデミーから技術功労賞を受賞しました。

「Qtを使い始めてから、当社のソフトウェアの操作性やルック&フィールが劇的に改善されました。これは、お客様にとって大きなメリットです。」 Next Limit  RealFlow製品テクニカルディレクター アンヘル・テナ氏

64bit Icon視覚効果及びシミュレーションソリューションにおける世界的リーダー企業で、Real Flow及びMaxwell Renderを主力製品とするNext Limit Technologies社は、他社に先駆けてQtのMac Cocoa対応版をテストしました。Qt Cocoa対応版の早期アルファ版リリース以来、Next LimitのメインMacプログラマーであるイグナシオ・ボナフォンテ氏は、その対応版を使って熱心に作業を行っています。

「このテストでは、再コンパイル以外は必要なかったので、すべてがスムーズに進みました。Cocoaへの移植及び64ビット化は非常に簡単で、UI機能に小さな問題が発生しただけでした。これらの問題は、最終版リリースまでに改善されるでしょう」とボナフォンテ氏は語ります。

64ビット処理のサポートがQt Cocoa対応版に追加されたことは、Next Limitにとって大きなメリットです。Maxwell Renderユーザの多くは、高解像度画像を生成するときに、4GB以上のRAMを必要とします。Maxwell Render 1.7.1のMac版は、Linux及びWindows版よりもパフォーマンスの点で劣っていますが、Next LimitはQt 4.5への移行によりレンダリング速度が向上することを期待しています。「64ビット版OS Xでは、RAM消費量の多少に関係なく、レンダリング速度が32ビット版と比べて15%向上しています。お客様にとって、レンダリング速度の速さは重要な要素です。」とボナフォンテ氏は補足しています。

Maxwell RenderはQtベースであり、クロスプラットフォームに対応しているため、Next LimitはQt Cocoa対応バージョンのアルファテストにおいて想定外の問題に直面することはありませんでした。すべてのエンジン及びアプリケーションは、すでに64ビット版Linux及びWindowsで動作していたため、32ビット版Mac OS X用のネイティブコードのごく一部を、Cocoa 64ビット版に変換すること以外は必要ありませんでした。 

「一部のコード変換以外、共通UI機能はすべて非常に明瞭でした。広範なテストの結果、ドラッグ&ドロップ操作及びフローティングドックウィジェットで単純な問題を発見しましたが、マルチプラットフォームツールキットとしてのQtは当社にとって不可欠なものであるため、これらの問題点は最終版のリリースまでに改善されると確信しています」とイグナシオ・ボナフォンテ氏は締めくくります。

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